佐高信が西郷隆盛について講演するというので面白そうなので行ってみた。左翼の評論家と西郷隆盛の組み合わせが意外だったが聞いてみて納得した。その理由は、西郷隆盛の語録として知られる「南洲翁遺訓」は、鹿児島の人たちではなく、佐高信の故郷である山形県庄内の人たちが編纂したものであり、また、西郷隆盛が〇国神社に祀られていないことに共感を抱いていることが大きい。
「西郷隆盛伝説」という本も書いているが、書いたことによって右翼側の人たちからの攻撃が少し静かになったという話が面白かった。歴史を勝者の歴史だけでなく、敗者の側から見ることが大切だという話の中で、同郷の作家藤沢周平と比較して、司馬遼太郎の小説を、歴史上の人物をただ大きく見せるだけの紙芝居だと批判していたのも頷ける内容だった。
